【日本酒】不老泉 山廃仕込 純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒を飲んでみた感想
こんにちは、いそべ酒店の礒部大和です!
酒屋をしていると日々多くのサンプル品をいただくことがあります。
その中で本当に美味しいと思ったお酒を紹介するブログ!
テイスティング記事執筆の理由はこちら
今回ご紹介する商品は上原酒造様(滋賀県)が醸す「不老泉 山廃仕込 純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒」です!
不老泉といえば米の持つコクを最大限まで引き出した「濃醇旨口」タイプ!
一度飲むと忘れることのできない味わいは、数々の日本酒ファンを不老泉中毒へといざなっているそうです。
それもそのはず!上原酒造様の造りへのこだわりは凄すぎる!!
このこだわりは他の造り手からも一目を置かれているそうなんです!
テイスティングをする前に一部を抜粋させてください。
・「蔵付き酵母」
酵母を添加せず昔ながらの蔵付酵母の山廃造りをメインとする。
・「木槽天秤搾り」
雑味の無い味わいとなるように、全国でも数台しか残っていない木槽を用いた天秤搾りを採用し、3日間かけてゆっくりと搾る。
・「適熟」
「適熟」を重視しており、生酒では半年以上、火入れでは一年以上の熟成期間を経て出荷。
こんなに丁寧に造られているなんて感動です。心を込めてテイスティングさせて頂きます!
"不老泉 山廃仕込 純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒"のテイスティング
口に含んだ瞬間衝撃が走りました。
難しい用語を並べるのを諦めました。ただ一言いいたい。
美味過ぎる!!!
これで終わってもいいくらいの完璧な表現ではありますが、僭越ながら詳細を記載させて頂きます。
やや黄色味架かった色調。乳酸系の香りにほのかに洋梨やリンゴのようなフレッシュな要素を感じます。
口に含むと一切雑味を感じない上品な米の旨味とコクが舌を包みこみました。←この時点で魅了されました...
そしてその上にシャープな酸味が乗っかり、それらの要素が手を取り合うかの如くまとまり調和。
その後、すっと消えていく...
パーフェクト!
不老泉はお燗にしても美味いとのことなので45℃程度で試してみました。
冷酒に比べて旨味の輪郭がくっきりとして米本来のコクを存分に感じます。
日本酒の旨味成分であるアミノ酸は約20種類以上存在していると言われておりますが、
改めて日本酒の味わいは単純にできていないのだなと気づかされたような気がします。
まとめ
今回テイスティングをしましたが、文字ではお伝え出来ない程「不老泉」は奥深い。
とても分かりづらい表現にはなりますが「不老泉」の味わいを人物で例えると、"一つの事象に対してどこまでも掘り下げ続け、思考の底が全く見えない人"かなと思います。
その人本来のブレない思考があり、さらに話していく中で掘り下げれば掘り下げるほど味があり面白い。そんなイメージです。
正直、私の域ではまだまだ「不老泉」の良さを引き出し切れていないのではないかと思います。その域までけるように精進しなければと感じさせられました。
最後になりますが、今回は温度帯を変化させてテイスティングを行いましたが、他にも面白い楽しみ方があるのをご存じでしょうか?
ズバリ時間経過による変化です。
「不老泉」や今急成長中の銘柄「飛鸞」などは開栓から味わいが変化して数日経った後の方が美味しいなんてこともあります!
是非それらを含めてお楽しみいただければと思います!それでは!
■試飲当時のスペック
カテゴリー:日本酒(純米吟醸酒)
商品名:不老泉 山廃仕込 純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
使用米:滋賀県産山田錦100%
精米歩合:55%
アルコール度数:17度
製造者:上原酒造株式会社